公開日:2026.09.18
畑や果樹園を守るためには?鳥獣被害と盗難の最新データで見る対策
畑を脅かすのは獣だけではありません。人の手による盗難も、全国で毎年2,000件以上が警察に認知されています。
獣と人、まったく別の脅威に見えますが、母屋から離れていて、人の目が届かないところという狙われる条件は同じです。しかも畑や果樹園、山際の作業道には、たいていコンセントも光回線もなく、見張りたくても手段がない、というのが実状です。
この記事では、農林水産省・環境省・警察庁が公表しているデータで現状を押さえたうえで、Wi-Fiが届かない場所でも活躍するLTE回線に対応したカメラを取り上げます。
目次:
忙しい人向けにこの記事の要約
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鳥獣被害額とクマの出没が増えている
2024年度の野生鳥獣による農作物被害は188億円で、3年続けての増加です。2025年度のクマ類の出没件数は5万801件と、1年で約2.5倍になりました。 -
盗難は件数が横ばいで、1件あたりが重くなった
農作物の盗難は2,000件台前半で推移する一方、被害総額は2024年・2025年と1億円を超えました。解決済みは11%で、被害の最中に誰かが気づけたかどうかが結果を分けています。 -
電源も回線もない畑にはLTE回線に対応したカメラ
SIMカードで通信し、ソーラー充電にも対応したカメラなら、現地に行かなくても異変をスマートフォンで知ることができます。
データで見る、いま畑と山林で起きていること
獣による農作物被害、クマの出没と人身被害、そして農作物の盗難について順に見ていきましょう。
鳥獣被害額は3年続けて増え、188億円に
農林水産省がまとめた令和6年度 (2024年度) の野生鳥獣による農作物被害は、被害金額188億円でした。被害面積は4万4千ha、被害量は73万tにのぼります。前年度からの増え方は金額で24.0億円、量では22万tです。
シカが79億円 (前年度比+9.0億円) 、イノシシが45億円 (同+8.2億円) 。加えて果樹を食い荒らすヒヨドリも8億円 (同+4.7億円) と伸びました。
| 年度 | 被害金額 |
|---|---|
| 2021年度 | 155億円 |
| 2022年度 | 156億円 |
| 2023年度 | 164億円 |
| 2024年度 | 188億円 |
ここで押さえておきたいのは、188億円が過去最悪の数字ではないことです。統計をさかのぼれる1999年度以降でいちばん多かったのは2010年度の239億円でした。むしろ注目すべきは底のほうで、2021年度の155億円は同じ期間で最も少ない金額です。長らく減り続けていた被害額が、そこを境に3年続けて増えています。
クマの出没が1年で約2.5倍に
環境省の集計では、2025年度のクマ類の出没件数が5万801件でした。前年度の2万513件から、1年で約2.5倍です。
| 年度 | クマ類の出没件数 |
|---|---|
| 2022年度 | 11,136件 |
| 2023年度 | 24,348件 |
| 2024年度 | 20,513件 |
| 2025年度 | 50,801件 |
人身被害も同じ年に跳ね上がりました。2025年度は216件で238人が被害に遭っています。記録が公表されている2008年度以降で最も多い数字です。
※出没件数と人身被害はいずれも速報値です。出没件数は、北海道が公表を行っていないため集計に含まれず、クマが生息していない九州・沖縄の8県は調査対象外となっています。
盗難は件数が高止まりし、1件あたりが重くなっている
農林水産省が警察庁の協力を得てまとめたパンフレット「農作物の盗難の実態と対応策」によると、農作物の盗難は近年2,000件台前半で推移しています。2025年は全国で2,188件でした。
| 年 | 認知件数 | 被害総額 |
|---|---|---|
| 2021年 | 2,441件 | 5,625万円 |
| 2022年 | 2,194件 | 6,104万円 |
| 2023年 | 2,154件 | 5,904万円 |
| 2024年 | 2,201件 | 1億53万円 |
| 2025年 | 2,188件 | 1億337万円 |
件数は5年間ほとんど変わっていませんが、被害総額は、2023年の5,904万円から2024年に1億円台へ跳ね、2025年も1億円を超えました。同じ件数で金額だけが膨らんでいるということは1回あたりの被害が、それだけ重くなっているということです。
被害は全国で起きていますが、件数が多いのは特に都市近郊です。
出典:農林水産省「全国の野生鳥獣による農作物被害状況について (令和6年度)」 / 環境省「クマ類の出没情報について (速報値)」 (2026年8月6日) 、「クマ類による人身被害について (速報値) 」 (2026年8月12日) / 農林水産省「農作物の盗難防止対策を実施しましょう」掲載パンフレット「農作物の盗難の実態と対応策」 (盗難データの出典は警察庁「犯罪統計」)
分かれ目は「その場で気づけたか」
対策を考えるうえで見逃せないのは解決状況です。解決済みは11%にとどまり、未解決が40%、残る49%は不明でした。盗まれた農作物が後から戻ってくることは、あまり期待できません。
ではその11%は、どうやって解決したのか。挙げられていたのは、見回りの最中に不審者を見つけて通報した、あるいはその場で取り押さえた、という事例でした。被害の最中に誰かが気づけたかどうか。そこが結果を分けています。
盗難が起きたのは圃場 (ほ場) が48%と最も多く、ビニールハウスが7%、作業場が3%、倉庫が2%でした。鍵のかかる建物ではなく、囲いのない畑そのものが標的になっています。
囲えない場所を守るのですから、対策の中心は自然と人手になります。実際、実施されていた対策はパトロールが33%で最多、啓発活動が15%、のぼり旗や赤色回転灯などの設置が12%、センサーの設置が8%と続きました。
2025年は前年度と比較しクマの出没が2.5倍に増え、人身被害は過去最多を更新しました。早朝や夕方に一人で畑や山際を見て回るなどのこれまで当たり前だった行動に、いま危険が伴います。
気づけるかどうかが結果を分けますが、気づくための見回りは、以前より取りづらい。この2つを両立させる必要があります。
電源も光回線もない場所を見張るLTEカメラ
畑や果樹園にカメラを置こうとすると、多くの場合は電源と通信で行き詰まります。家庭用の防犯カメラは、コンセントから電源を取り、自宅のWi-Fiで映像を送る作りが多いためです。母屋から離れた畑には、そのどちらも届きません。
この2つをまとめて解決するのが、LTE回線に対応したカメラです。
LTEカメラとトレイルカメラは何が違うのか
トレイルカメラは、もともと野生動物の観察や狩猟に使われてきた機材です。人や動物が前を横切ると自動で撮影し、記録は本体のSDカードに残ります。設置しておいて後日回収し、何が写っていたかを確認する、それが基本の使い方です。
一方のLTEカメラは、本体にSIMカードを入れ、携帯電話の回線でスマートフォンへ映像や通知を送ります。何かが写った時点で手元に知らせが届くので、現地に行かなくても手元のスマートフォンで状況が分かります。
畑に置き換えて考えてみてください。後から回収して確認する方式では、被害を知るのが翌朝以降になってしまい、その場で気づけたかどうかが解決を分けていたことを思えば、通知が届くかどうかは大きな違いになります。
屋外に置くなら確認したい3つの条件
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電波が届くか。
まず、設置したい場所で携帯電話の電波が入るかを確かめます。山際や谷あいでは通信圏内でも畑では圏外、ということが起こります。使う予定のSIMの回線が現地で使えるかも、あわせて見ておきましょう。 -
電源をどうするか。
コンセントが取れない以上、バッテリー内蔵でソーラー充電にも対応したモデルが現実的です。充電のたびにカメラを外して持ち帰るようでは、減らしたはずの見回りの手間が別の形で戻ってきます。 -
何がどこまで写るか。
不審者の特徴や車のナンバーを後から確認できるかは解像度で決まります。広い畑を1台でどこまでカバーできるかは、画角と可動範囲次第です。
「Eufy 4G LTE Cam S330」
そこでおすすめしたいのは「Eufy 4G LTE Cam S330」です。
電波:4G LTEとWi-Fiの両方に対応します。SIMカード※を利用することで、Wi-Fiのない環境でも4G LTE回線でカメラを利用できます。
※SIMカードは同梱しておりません
画質と画角:4K高画質 (約800万画素) で顔や車のナンバープレート、荷物などを鮮明な解像度で確認でき、最大8倍のデジタルズームも可能です。水平方向に344°、垂直方向に70°撮影できるため、1台で広い範囲を見渡せます。
電源:最大4.5Wの高効率ソーラーパネルによるソーラー充電※1に対応しています。従来品と比べて約2倍※2の充電スピードで、十分な太陽光が当たる場所に設置すれば、カメラ本体の電源切れを心配せずに使えます。
※1 天候や使用環境により発電できる電力は大きく変化します
※2 Eufyの2.6Wソーラーパネルとの比較
光と音のアラート:通知を受けたら、手動でカメラから光や音のアラートを発して動物を威嚇することができます。
こんな人におすすめ
Wi-Fiも電源も届かない畑や果樹園を、離れた場所から見守りたい方

SIMカード※を利用することで、 Wi-Fiのない環境でも、4G LTE回線でカメラをご利用いただけます。
※SIMカードは同梱しておりません
4K高画質 (約800万画素) で顔や車のナンバープレート、荷物などを鮮明な解像度で確認でき、 最大8倍のデジタルズームも可能。不審者の特徴などをしっかり捉えられます。
水平方向に344°、垂直方向に70°撮影できるのでこれ1台で玄関や駐車場のほか、家から離れた敷地でも広範囲にわたって防犯が可能。
最大4.5Wの高効率ソーラーパネルにより、従来品と比べて、約2倍※2の充電スピードを実現。 十分な太陽光が当たる場所に設置することでカメラ本体の電源切れの心配がなくなります。
※1 天候や使用環境により発電できる電力は大きく変化します
※2 Eufyの2.6Wソーラーパネルとの比較
カメラは、対策の一部として組み合わせる
カメラは気づくための道具であって、それ自体が獣を追い払ったり盗難を止めることはできません。
万一被害に遭ったときは、まず最寄りの警察へ届け出てください。農林水産省は、あわせて農作物盗難被害報告書を作成し、最寄りの自治体やJAへ提出するよう呼びかけています。被害届や報告書は捜査の端緒になるだけでなく、盗難の実態把握や地域全体の対策強化にもつながるためです。収入保険に加入していれば、各地域のNOSAIへ相談できます。
なお農作物の窃盗は、10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金の対象であり、盗まれた農作物と知りながら運搬や保管、有償での譲り受けを行うことも犯罪にあたります。
出典:農林水産省「農作物の盗難防止対策を実施しましょう」
まとめ
畑を脅かすものは、この数年ではっきり変わりました。鳥獣被害額は3年続けて増えて188億円。クマの出没は1年で約2.5倍。盗難は件数こそ横ばいですが、1件あたりの被害が重くなっています。
そのうえで、対策を考えるときの手がかりは1つです。盗難で解決に至った事案は、いずれも被害の最中に誰かが気づいたものでした。ところが気づくための見回りは、クマの出没が増えたいま、以前より危険な作業になりました。
人が毎朝見て回る代わりに、電源も回線もない畑で見張り、異変をその場で知らせる、LTE回線に対応したカメラが引き受けられるのは、この部分です。柵やパトロールはそのままに、気づくまでの時間を縮めるところから考えてみてください。
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